深夜に音楽を聴く

高校生の時は毎日のようにBUMP OF CHICKENを聴いていた。

大学生になったらその対象が東京事変になって、アルバイトで使えるお金が増えたことから、どんどん音楽への興味が広がっていった。近所の積分館(途中でレンタル部門がTSUTAYAにのみこまれた)に通い、101000円でたくさんCDを借りた。その店には本当にお世話になって、邦画も100本以上借りて見た。

まだまだ聴いていない音楽を知ることが楽しくて、無限の可能性みたいなものを感じながら、結局気に入ってる限られたアーティストのところに戻ってきたりして、10代や20代のはじめに出会ったものが自分の方向性をつくるといった説はやっぱりあたっているよなあと思う。初めて戯曲と呼べそうなものを作った時も、ある曲とある事件を頼りにしたし。

音楽と詞の中に潜って行ったら、自分がいまなにを欲しているのかが少しわかる気がする。だからうまく書けない時は、深夜の大濠公園を、イヤホンをつけてふらふら歩いたりする。音楽の中に潜っていけばいくほど、自分じゃないなにかになれるような気がして、そういうときは色々なことを閃く。

自分じゃない誰かの気持ちで音楽にあらためて感動したときに、新しい登場人物が生まれるような気もする。そうしてであった誰かと向き合う。その人に言ってほしい言葉を待っているのかもしれないな。