関門オペラとしーさんの誕生日

非売れさんの「関門オペラ」をミリカローデンに観に行った。行きは新幹線とバスに乗ったのだが、かわせみバスは定員を大幅にオーバーした、すし詰め状態で運行されていた。安藤は体調不良で来れず残念だった。

一回きりの福岡公演、開場前の列がものすごく長くてびっくりした。作品もとても素敵で、でもこれ非売れだよね?という驚きもあり、すごい勢いで進む演出にワクワクした。ケニーさんがはじめから飛ばしていて、終始ニコニコして観た。歌うぽちさんがかわいくてかっこよかった。観劇後は誕生日の柳田詩織、田坂さんと同じ日だったねという話をしたりして、他にもたくさん演劇関係の方がいて挨拶合戦みたいになっていた。

しーさん(柳田)と一緒に食事をしたり、お茶をしたり、場所を転々としながら近況や脚本についての話をした。お誕生日にふりまわしちゃってごめん。でもまた少し整理されたような気がする。脚本についても、まだまだやりたいことばかりで、それをいかにつなげるか苦しんでいる。

なかなか共有しにくいポイントに入っていて、例えばストーリーの大枠ができたところで中身に苦しむのであれば相談もしやすいのだが、ストーリーの大枠自体がまだ変幻自在、という感じなのだ。お話の芯が通っていないところでの共有は、概念的なものの積み重ねをどう料理するかみたいな話になってしまうので、かなり意見が言いにくいと思う。

ストーリー、から作れたらすごく進みが早いし、ちょうどいいセリフを見つけることができるのもわかっていて、しかし灯台とスプーンのシリーズ(?)は、なんでか登場人物の内面性から作っていきたいという謎の欲求から、こういうつまづきが多い。

戯曲も詩的に寄りがちなので、ロジカル寄りに作品を観るお客さんには不快な思いをさせてきたかもしれない。ここを超えられたらいいのだろうなと思い、一昨年あたりから考えているのだけど、どうしても自分の頭のわるさかなんなのか、そこのところに関しては進んでいる感じはしない。

とにかくまだまだ数をこなさなきゃいけないんだろうなと思う。