ひきだしをそっと開けて閉める

やっと文化庁継続支援助成金の第三次の確認がおわったみたいで、うれしい。第四次の方もうまくいくといいな。こういうお金関係、請求関係、本当に苦手で、しかし今月も大きな仕事がやってくるので、どんどんさばいていこう。脳味噌も昨年末の不調から少しずつ脱却し、あたらしくカーペットが届き、花を飾り、本を読み、生活の安定感が戻ってきたような気がしている。ほっ。

昨年の忙しくて目まぐるしくて、心がなくなってしまうギリギリ状態から帰ってこれたから思えるが、仕事がほどほどにあるというのは、本当にありがたいことだ。苦しい時はあるけど、苦しみ方が明らかに新卒の時の残業を70時間とかしていたころと比べて違う。その頃よりも精神的には断然楽させてもらっている、というか、前より少なくとも創造性を発揮する方向に、かなり恵まれた環境で苦しめていると思う。もちろんこの生活がいつまで続けられるのかはわからないし、誰だっていつだって明日仕事がなくなる可能性がある。でも、ギリギリの精神状態で、ふざけてもビルの8階から毎朝飛び降りたいなーなんて同期に向かって言っていた、あの頃に比べれば。まあ、思い出したって仕方がないね。

やっぱりどんな経験も役に立つし、自分のこととして話せることが多いのは助かる。自分には何もないと思いがちなんだけど、忘れていた引き出しみたいなところに、けっこうおもしろいものがひっそりと保存されていて、他のものと組み合わされてアイディアが生まれるなんてこともあるよなと思う。