さよならペンタブレット

またメルカリ報告だが、今度は長年使っていたペンタブレットが売れた。いろいろな創作をサポートしてくれた学生時代のパートナー的存在だった重たくて大きなペンタブ。当時はペンタブってものすごい憧れの品で、こたび売れたものは二台目なのだが、一台目は父親がどこからか買ってきたWACOMですらない謎の中国メーカーのものだった。たしか箱にはチャイナメーカーお約束の「ペソタブ」と書かれていたと記憶している。その「誰でも笑っちゃうような、馬鹿みたいな間違い」が、そのまままかり通り商売ができているという事実がとても面白くて好きだった。通じればいい、関係ないもんねと。

さてこたび売れた二台目ペンタブはワコムのintuos4という当時としては超かっこいい!マジで!いいの!?本当に?!買ってくれるの?!みたいいなものを誕生日に親より買い与えてもらったのだった。私が当時えんえんと、本当にえんえんと絵を描き続け、小説を描き続け、ホームページを作っていた頃。今の自分のベースとなった時代。それを後押しするための道具として、10年以上前に手にしたもの。手放すには惜しい気持ちと、しかし今持っていてもガラクタになってしまう事実から、必要としている人に譲ることにした。しかも「本当に必要としている人」が引き取り手となった。それがとてもうれしい。ありがとうインテュオスちゃん。引き続き、別の主人のもとがんばってほしい。

そして今は先月買ったApple Pencilを使い手描きでメモをしている。毎日使っていてすごく良い。自分の人生にiPadはいらないと思っていたけど、全然そんなことない、必要なものだった。しかも二台持ちしていて全く困らないほどに使用している(ひとつはほとんど動画視聴用なので勿体なさはあるが)。今年は身の回りのデバイスを大きく変えたので、居心地がいい。便利さの中で作業効率自体があがっているかといわれればそうでもないのだが、まあ気持ちが上がるということでひとまずいいかもとしている。すべてはつくるために。