100本のサプライズ脚本

きのう気が付いたのだが、結婚式のサプライズ脚本を今年は70本近く書いていて、そのぶんヒヤリングもしているわけで、つまり70カップルの話を聞き、それを本にしていたという事実に少し、びっくりした。一時、忙しすぎて離れようかと思ったが、なんだかんだお話をきいたり、そこから創作の刺激をもらうのがうれしくて、ついついやめられずにいる仕事だ。でも70本て。いやいいけど、やりすぎなのではないか。

5月くらいまでぶっとばしすぎてしまって、だいぶ今は減らしている状態だけど、いったいいつそんなに書いたんだろう。もちろん、書いている時は異様に時間と、いろいろな気持ちをかけてしまうので、非効率極まりない作家業、という感じだが。おそらく去年と合わせると100本近くにはなるのかもしれない。何度かくじけそうになりながらも、その本数書けたのはちょっとした自信につながる、かも。100の挙式で脚本を書きました、って言えるのは。うれしいかもね。もちろん、喜んでもらえるのも。

じぶんの社会性とか、「しごとにしなきゃ」という気持ちと、「本当に作りたいもの」のあいだで揺れることがこれからもつづいていくはずで、そういう時にストレートに自分の欲求に行ってしまうほうがアーティスト然としている気もするが、やりたいこととの文脈が近ければ、チャンスは受け入れようがあるのだなと思う。あたらしい話をもらって、それをどう取り扱うかは自分次第なところもあるので、話をもらったことはとてもとてもよろこんで、でも見失わないようにいっぱい悩もうと思う。信頼できる人に相談しながらすすめられたらいいな。