春風とNO MORE CRY

時間ができたので、ひさしぶりにお昼すぎから出かけた。コーヒーを飲んで、海を散歩した。風が強かったけど気温はほどほどで、寒すぎず暑すぎずの日。なんとなく忙しなかった先週から(確定申告も済んだし)落ち着けてよかった。散歩、必要。近くの店で「NO MORE CRY」が流れていて(175RじゃなくてD-51だった。なんかの品番みたいなバンドが続々出ていた時期の曲)懐かしすぎる。しかし風は強い。中学の時に演奏した「春風」という吹奏楽の課題曲があるけど、海の上を風が吹いていく、鳥が気流に乗って飛んでいく様子を想像できる時間もあるなと思った。さわやか。

バイクに乗って気軽に移動することにも慣れた。こういう時こそ事故に遭う、もしくは起こすので気をつけなければならないなと思いながら乗っている。でも、思い立ってすぐ移動できるのは(雨の日は無理だけど)とてもいい。先日も(前の記事ですこし書いたけど)、ちょっと不調だったけど少しがんばってバイクで出かけて、はじめての場所に顔をだした。こんな面白いことを話している人がいるんだ、と思える、いい大人たちに出会えた。うれしかった。

バイクを買うか迷っていた時、松木さんに悩んでると言ったら「なんで?得しかないじゃん」と言われたことがある。免許も合わせてお金が結構かかるんだよと言ったけど、それよりも自由に行き来できるようになる方が価値だし(彼は資本主義の荒野を歩む族なので)多分もっと稼げるようになるよと言われた。バイクが原因かどうかはわからないけど確かに「そう」だし、バイクがない時よりあるときの方が色々、良い(私の場合、機嫌が良いことが仕事や創作に最優先で必要なので、乗るだけで良いなと思えるものは、もう、良いしかない)。モーターサイクルありがとう。

免許を取るときめたのがちょうど2年前で、いま軽く読み返してみたんだけどあの頃の自分と今の自分の感覚が正しく違っていて(でも覚えていて)、なんかよかった。思考して、成長している、もしくは老いている。どちらも豊かだと思いたい。

明日から少し長めのクリエイションがはじまる。ついていけるかなという不安と、また色々話して、ひとまず同じ時間を過ごすことが大切だということは昨年しみじみ思った。考えつづけることに効率という言葉は似合わないよね。