ハッキングと冬じたく

ブログがハッキングされ、改竄されてしまった。復旧できたからよかったけど、セキュリティ、きをつけねば。自分がある程度WEBの知識があったからよかったものの、もし業者に依頼するとなったら復旧に5万円程かかるらしい。なるほど、こういう商売もあるんだな。今回のケースみたいなものだったら、私にもできるかもしれない…と、下心が浮かんできつつ、サーバーサイドは専門外(そもそもサーバーサイド、と呼ばる範囲でもないのかもだけど)と言い聞かせ、粛々とパスワードを変えたりした。また起こらないわけじゃないので、きをつけなければ。

季節の変わり目がなぜきついのか、について昨日は考えていた。気候に身体がふりまわされるからだと、言葉ではわかっているのだが、自分ではどうしようもできないものに振り回される、ということに、人間の体や心はあまり向かないのかもしれないと。天気が悪いことを「不安定」と言うし。コロナで公演やるのやらないの、という状況とも結構近い。やっていいの、だめなの。厚着していいの、だめなの。と。どちらかに決まることで、それはひとまず揺るがないので、思考が安定するんじゃないかなと、私は特に思う。どっちつかずの中で生きるには、ある程度の心の余裕がいる。なるほどそっちね、オッケー、と人にはある程度合わせられるけど、自分ごとに関しては、ふわふわさせていたら大抵失敗する、というか何もできないまま終わるので、決める、決まる、大事だな。

そんなことを考えながら、昨日は衣替えを済ませた。冬ですよ、と言い聞かせるとなんだか考えることが減ったような気がする。頭の中で、なにをやらないといけないかがわかっていない状態がつづいていた。そうなると、部屋がすぐに汚くなる。順番がなくなるからだろうな。服をしまい、いくつかはクリーニングに出した。大事にしているカーディガンを持っていったら、ボタン部分が革でできているため、その保護のためにお金がかかるという。なんて維持費の高いカーディガンだろう…と思いながら、とてもお気に入りの服なので、こうなったらいつまでも大事にしてやるぞと思い直した。

これから寒くなってしまうことへのつらさはあるのだが、暑い、から寒い、に正しく移行が終わりきっていない中、でももう衣替えを済ませてしまうぞと意気込んで実行したのはよかった。部屋もだいぶましになったし、冬じたく、ということをした気分。外に出るとすっかりクリスマスめいていて、冬、それは温かい飲み物の季節だ!と気づく。すきなコーヒーや紅茶をいくらでも飲めるのは最高。本を読んでお風呂にはいって、あったかい煮込み料理とか食べて、ウイスキーちょっと飲みながら過ごす、ホリデーみがあるじゃないですか…と妄想し、元気をだした。それに、人と会う約束がつづいているのもうれしい。20代のときは孤独をこじらせすぎておりクリスマスのことをそんなに好きじゃなかったけど、うわついた音楽が流れる街を、今年はちょっと好きになれている気がする。