劇団しようよの「パフ」を観た

10月の下旬から、今まで、ものすごい激務であった気がする。何が起こっていたか思い出すために、あとは頭の整理のために、ちょっとずつまたブログを書いていきたいと思っていつつも、やっと今日になってしまった。でもさかのぼって書いていくかもしれません。

昨日は枝光まで行って劇団しようよさんの「パフ」観てきた。

寝て目覚めて体験の記憶が定着してしまい、これは長く身体にのこるんだろうなと思う作品だった。没入して観ていたわけじゃないんだけど、私はあそこに出てきた女性どれになる可能性もあるなと思って観ていた。あのような設定の沈みゆく島で、大抵とりのこされるのは、老人と女性とその子どもであることが多い。NHKの「ふるさとの伝承」のDVD借りてきて観たりしていた人間なので、本当にあの設定には弱かった。しんどすぎる。

同じ状況に置かれたらきっと私は吹田さんの立ち位置でいる可能性が高そうだと思って見ていたけど、るみさんのようにどうすればいいのか考えて疲れはてる可能性もあるし、そこに大事な人がいたら今日子さんのようになっているかもしれない。そして2016年に気仙沼の話を作っていたとき、もしかすると現地の人は私を嬉野さんのように見ていたかもしれない。まったく本当にしんどい。

いい作品を見たら、私もがんばろうと思える場合が多いのだけど、もう自分にはこれから演劇をつくる必要ないのではないかと思う場合が、数年に一回あって、今回はまったくもうその状態になった。もちろん、その、あの終わらせ方で終わらせられるほど私は心強くないのと、興味の方向がさいごだけちょっと違うので、同じ状況のお話をつくるにしても、もっと別の方向にドラマを進めるだろうとは思うんだけど。でもとても重たくて、こんな演劇をいま作ろうとしている人がいるんだってだけで希望、というか、うん希望ではないんだけど、うまく言えないけど、本当に形にしてくれてありがとうございます、観てよかった、と思った。

高速バスに乗って、行きも帰りも締め切りが近かった映像の脚本を書きながら。帰りは2月の「山羊王子」のデザインも少ししつつ。初めて枝光にバスで行ってバスで帰ってきた。行きは時間にゆとりを持って行ったので、八幡のイオンにも初めて行き、そこでも作業をした。

それから、とても久しぶりにイオンの中にあったルピシア(紅茶屋さん)に入って、甘い香りのするルイボスティーとクリスマスのかわいいパッケージのお土産を買った。昔は天神の大丸にルピシアのカフェがあってとても好きだったのだけど、カフェはもうなくなってしまい、店頭販売だけになってしまった。とても残念だけど、家で飲めばいいからまあ、いいっちゃいいな。