舞台がなければ死、なのか

少女歌劇レヴュースタァライトというアニメの映画を見て、作品そのものの演出はとても素敵で驚きで、楽しかったのだが、作中で次の舞台がなければ役者としての自分が「死ぬ」ような描写があった。それは、思春期の女の子たちの情熱のあらわれとして美しく、「舞台少女」を名乗る彼女たちの姿はとてもすてきに見えたのだけど、どうも自分はやっぱり演劇の人間として「少女」を終え、朽ち果て切り歩行する変態として生きているつもり […]

料理という娯楽

3食自炊ができた日、自分のことをこれからも愛せるなと思った。ナルシズムというよりは、なんかよかったねえみたいな方向で。20代「生きててよかったな」と大袈裟に言うことが何度かあって、それは30歳になってからは比較的定着し、むしろもらえるご褒美が多すぎるというか、とにかく精神的に不安定になることもなくなった(もちろん、自分の行動で落ち込んだり疲れたりは当たり前に繰り返しているが)。10代から自分の頭の […]

ロイホでパフェを食べるだけの日記

休憩をしなければならない。本当はやるべきことがたくさんあるし、仕事と常に追いかけっこしている気持ちなのだけど、この二日朝まったく体が動かない状態になってしまい、心が落ち込んでしまった。心が元気だったら基本何でもできるし、なんでもいいのだが、心がやられることだけは、自分にとってとてもよくないということを知っている。 だめだなあとか、私は本当になにもしていないという口癖(いや本当に何もしていないと思っ […]

しごと、がんばろうのモード

先日、演劇をほとんどみない友人ホーリーが、いま関わっている作品のテストプレイを体験しに来てくれた。きっとそこまで興味がない領域のものだったはずだが、私の仕事をひさしぶりに見に行ってみるか、くらいの気持ちできてくれていて、そこには友人としての甘さも厳しさもなく、よいバランスでたくさんの感想と意見、話をしてくれた。それがすごくうれしかった。 同現場で、あこがれの仕事をしている人の話をきけたこともとても […]

海と山と音楽と珈琲

久しぶりに音楽を聴こう、という気分になってから(しばらく忙しくて/今も忙しいが聴けなかった)お気に入りのスピーカーで朝音を流してみる、スピッツのスピカが流れてきて、とてもちょうどよい気持ち。幸せは途切れながらも続くのです。朝食が大事だと人は言うがコーヒーを淹れて飲むことも大事だ、いつも忘れる。途切れながらも、思い出し直す。みたいな感じ。コーヒーをいれるだけで幸せポイントがちょっと上がる。 Twit […]

スープによる自己満足

食事をおざなりにしていたからか、昨日はかなり体調がよくなく、頭もぼーっとしていてよくなかった。いつもより野菜をたくさんたべて、夜はひさしぶりにスープを作った。玉ねぎをしっかり炒めて、こちらも炒めたアスパラとベーコンとブロッコリーをつっこむ。たまねぎに味を任せ、塩少しだけで味をつける。スープは、作ることそのものが癒しのようなところがあり、安心する。それに、食べたら美味しい、外食やコンビニご飯に比べて […]

戯曲を研修すること

日本演出者協会九州ブロックで、昨年までの三年、日本の戯曲研修セミナーという事業の実行委員会になっている。今年度は開催をお休みして、先日来年度以降に向けた勉強会に参加した。昨年は別役実の演出をするにあたり、おそらく十五本くらい別役戯曲を読んで、でもそのことについてあまり振り返らなかったなと思って、気づいたことちょっと頭の整理として書いておこうかなと思う。 自分にとって戯曲を読むってどういうことか、作 […]

歴史とドラマと共感性

歴史をどう捉えるかについて今日話していて、茨木のり子の詩「わたしがいちばんきれいだったとき」を読んだときに感じたことを思い出した。初めて読んだとき、生きる時代の全く違う女性の詩にえらく同化して読んでしまい、その景色が浮かび、歴史が記録ではなくて記憶であるという実感、自分との結びつきを感じることができた。「この世界の片隅に」を観たとき、確かにとても感動したのだけど、それよりももっと強く引き寄せられる […]

解像度とレイヤー

労働に次ぐ労働で根を詰めておりすこし草臥れている。ただ、やらなくてはいけないことに対する精神的負荷というか、ビビりが今までより減っているような気がしており、重たいんだけど対応可能かも、ぐらいの重さ。ヘトヘトになったら今年一番のラブリーソング「緑酒」を聴いてこころを癒しつつ、すきな人間の写真とか眺めてこころを癒しつつ、うまいパンたべつつ。 仕事しながら、この3日間は打ち合わせ等で気をつけながらいろん […]

購買と所有と経験

所有という概念について、引き続きとても考えている。似たことを書いた気もするけど再度書く。この3年で生活の更新をこころみて、使用するものを変更する、あるいは生活習慣を変える意味でさまざまなものを試したり、色々な服を着てみる体験をつづけていて、自分を見つけたり、表現したりのためにものを所有をすることは好きだと思う。ここは自分の場所だ、この服は自分が選んだと思える生活をつくりたい、みたいな気持ち。なんと […]